ゆうちょ銀行から海外送金の種類と手数料、送金可能国
ゆうちょ銀行(233店)および一部の郵便局(約7,300局)から外国に国際送金することができます。送金の種類は、3通りの方法がありそれぞれ国によって受け取れる方法も違ってきます。ここではそれらの詳細をまとめてみます。
ゆうちょから海外送金3つの方法
住所宛て送金
窓口→海外住所(為替証書)
送金金額と送金料金を現金で支払い、外国の受取人に為替証書等が届けられ、現地の郵便局等で為替証書等と引き換えに現金を受け取る方法。
口座あて送金
窓口→海外銀行口座
送金金額と送金料金を現金で支払い、外国の受取人の銀行口座または郵便振替口座に入金する方法。
口座間送金
ゆうちょ口座→海外銀行口座
差出人の総合口座または振替口座から送金金額と送金料金を払い出し、外国の受取人の銀行口座または郵便振替口座に入金する方法。
ゆうちょ銀行から海外送金可能な189ヶ国一覧
アジア・中近東 地域
アゼルバイジャン・アフガニスタン・アラブ首長国連邦・アルメニ・アイエメン・イスラエル・インド・インドネシア・ウズベキスタン・オマーン・カザフスタン・カタール・韓国・カンボジア・キプロス・キルギス・クウェート・ジョージア(グルジア)・サウジアラビア・シンガポール・スリランカ・タイ・台湾・タジキスタン・中国・トルクメニスタン・トルコ・ネパール・バーレーン・パキスタン・バングラデシュ・東ティモール・フィリピン・ブータン・ブルネイ・ベトナム・香港・マカオ・マレーシア・モルディブ・モンゴル・ヨルダン・ラオス・レバノン
中国
- 送金金額が100米ドル以上の場合は通常10米ドルの仲介手数料が送金金額から差し引かれます。 (受取銀行によっては、さらに仲介手数料が差し引かれる場合があります)
- 口座登記料が送金金額から差し引かれる場合があります。
住所あて送金
※住所あて送金の取扱いはありません。
タイ
- Bangkok Bankあてで、受取口座がタイ・バーツ建ての場合は、送金金額がタイ・バーツに換算された後、口座登記料として、200バーツが差し引かれます。なお、受取口座がタイ・バーツ建て以外の場合、口座登記料として、200バーツ相当額が差し引かれます。
- Bangkok Bank以外の銀行あての場合は、受取口座の種類にかかわらず、送金金額がタイ・バーツに換算された後、仲介手数料として、350バーツが差し引かれます。受取口座がバーツ建て以外の場合は、タイ・バーツから受取口座の通貨にさらに換算されます。なお、受取銀行において、さらに口座登記料が差し引かれる場合があります。
- 為替証書の有効期限は、発行日の翌月の末日です。
- 一度にお申込みいただける金額の上限は50,000米ドル(為替1枚当たりの上限額5,000米ドル×10枚)です。
韓国
- 銀行口座あて送金の場合、送金金額が100米ドル以上の場合は通常10米ドルの仲介手数料が送金金額から差し引かれます。(受取銀行によっては、 さらに仲介手数料が差し引かれる場合があります)なお、送金金額が1,000ドル超の場合、受取人さまが受取銀行に送金目的を明示しないと、口座入金が遅 れる場合があります。
- 口座登記料が送金金額から差し引かれる場合があります。
- 郵便振替口座あて送金および住所あて送金の場合、同一日に同一差出人さまから同一受取人さまへ送金できる金額は合計で2万米ドルまでとなります。
- 為替証書の有効期限は、発行日の翌月の初日から3か月です。
- 住所あて送金および郵便振替口座あて送金の場合、同一日に同一差出人さまから同一受取人さまへ送金できる金額は合計で2万米ドルまでとなります。
オセアニア地域
オーストラリア・キリバス・サモア・ソロモン・ツバル・トンガ・ニューカレドニア・ニュージーランド・パプアニューギニア・パラオ・フィジー・フランス領ポリネシア・マーシャル・ミクロネシア・ワリス/フテュナ諸島
オーストラリア
- 送金金額が100オーストラリア・ドル以上の場合、ANZ銀行口座あての送金の場合は10オーストラリア・ドル、その他の銀行の口座あての送金の場合は20オーストラリア・ドルが送金金額から差し引かれます。
住所あて送金
※住所あて送金の取扱いはありません。
ヨーロッパ地域
アイスランド・アイルランド・アルバニア・アンドラ・イギリス・イタリア・ウクライナ・エストニア・オーストリア・オランダ・ギリシャ・クロアチア・サンマリノ・スイス・スウェーデン・スペイン・スロバキア・スロベニア・セルビア・チェコ・デンマーク・ドイツ・ノルウェー・バチカン・ハンガリー・フィンランド・フランス・ブルガリア・ベルギー・ポーランド・ポルト・ガルマルタ・モナコ・モルドバ・ラトビア・リトアニア・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク・ルーマニア・ロシア
イギリス
- 100ポンド以上の送金の場合は、通常5ポンドの仲介手数料が、送金金額から差し引かれます。(受取銀行によっては、さらに仲介手数料が差し引かれる場合があります)
- 口座登記料が送金金額から差し引かれる場合があります。
住所あて送金
※住所あて送金の取扱いはありません。
ドイツ
- 郵便振替口座(Deutsche Postbank)あて送金の場合、口座登記料が送金金額から差し引かれる場合があります。
- 銀行口座あて送金の場合で送金金額が100ユーロ以上の場合、通常5.5ユーロの仲介手数料が送金金額から差し引かれます。(受取銀行によっては、さらに仲介手数料が差し引かれる場合があります)また、口座登記料が送金金額から差し引かれる場合があります。
- 為替証書の有効期限は、発行日から45日です。
- 現金による受取りは、為替証書の発行日から1か月以内に限ります。なお、口座への入金による受取りは為替証書の有効期間内であれば可能です。
- 一度にお申込みいただける金額の上限は15,000ユーロ(為替1枚当たりの上限額1,500ユーロ×10枚)です。
アメリカ地域
アメリカ合衆国(米国)・アルゼンチン・アンティグア/バーブーダ・ウルグアイ・エクアドル・エルサルバドル・ガイアナ・カナダ・グアテマラ・グアドループ・グレナダ・コスタリカ・コロンビア・サンバルテルミー島・サンピエール島/ミクロン島・サンマルタン・ジャマイカ・スリナム・セントキッツ/ネービス・セントビンセント/グレナディーン・セントルシア・チリ・ドミニカ共和国・ドミニカ国・トリニダード/トバゴ・ニカラグア・ハイチ・パナマ・バハマ・パラグアイ・バルバドス・ブラジル・フランス領ギアナ・ベネズエラ・ベリーズ・ペルー・ボリビア・ホンジュラス・マルチニーク島・メキシコ
アメリカ
- 送金金額が100米ドル以上の場合は通常10米ドルの仲介手数料が送金金額から差し引かれます。(受取銀行によっては、さらに仲介手数料が差し引かれる場合があります)
- 口座登記料が送金金額から差し引かれる場合があります(10〜20米ドルの場合が多い)
- 為替証書の有効期限は、発行日の翌月の初日から3か月です。
- 一度にお申込みいただける金額の上限は7,000米ドル(為替1枚当たりの上限額700米ドル×10枚)です。
カナダ
- 送金金額が100カナダ・ドル以上の場合は、通常7カナダ・ドルの仲介手数料が送金金額から差し引かれます。(受取銀行によっては、さらに仲介手数料が差し引かれる場合があります)
- 口座登記料が送金金額から差し引かれる場合があります。
住所あて送金
※住所あて送金の取扱いはありません。
アフリカ地域
アルジェリア・アンゴラ・ウガンダ・エジプト・エチオピア・エリトリア・ガーナ・カーボベルデ・ガボン・カメルーン・ガンビア・ギニア・ギニアビサウ・ケニア・コートジボワール・コモロ・コンゴ共和国・サントメ/プリンシペ・ザンビア・ジブチ・スワジランド・セーシェル・赤道ギニア・セネガル・ソマリア・タンザニア・チャド・中央アフリカ・チュニジア・トーゴ・ナイジェリア・ナミビア・ニジェール・ブルキナファソ・ブルンジ・ベナン・ボツワナ・マイヨット島・マダガスカル・マラウイ・マリ・南アフリカ・モーリシャス・モーリタニア・モザンビーク・モロッコ・リビア・ルワンダ・レソト・レユニオン
海外送金各種手数料について
住所宛て送金の手数料について
1件あたりの手数料 | |
---|---|
住所宛て送金の手数料 | 1件につき2,500円(米国あてのみ2,000円) |
申込枚数 | お申込み1件あたりの為替証書等の発行枚数は 10枚まで |
為替証書等1枚あたりに上限金額があります。ゆうちょ銀行・国際送金取扱郵便局の窓口にある国別交換条件表で確認するか、ゆーちょサイト国際送金取扱国で確認できる場合もあります。
また、住所あて送金を扱ってない国もありますので、送金先の国を下記のアドレスから調べましょう。
口座あて送金/口座間送金の手数料について
手数料 | |
---|---|
口座あて送金/口座間送金1件の手数料 | 1件につき2,500円 |
その他手数料 |
仲介手数料 ※1 口座登記料 ※2 為替手数料 ※3 |
トータル手数料 | 1件2,500円+為替手数料+仲介手数料(円で0円~1000円)+口座登記料(円で0円~1500円)=合計の手数料 |
- 仲介手数料 ※1
- 送金する国によって手数料は異なります。
イタリア・オーストリア・オランダ・スペイン・スロバキア・フィンランドは現在仲介手数料は無料です。
例・アメリカ10ドル、ドイツ5.5ユーロ、フランス3.8ユーロ、イギリス5ポンド 受付窓口で確認しましょう。
- 口座登記料 ※2
- (受取人の口座に入金する際に受取機関が収納する手数料)
口座登記料については、受取人の口座を保有する関係銀行等の預金契約等により、金額や収納方法が異なるので、ゆうちょ銀行・国際送金取扱郵便局では把握してない。
幾ら徴収されるのか若しくは差し引かれないのかは、送金してみないと分からない。
イタリア・オーストリア・オランダ・スペイン・スロバキア・フィンランドは仲介手数料と同様に無料です。
- 為替手数料 ※3
- 基本的にメジャーな通貨米ドル、ユーロ、ポンド、カナダドル・オーストラリアドルでの送金に限られる。
一般的には、米ドルかユーロになるだろう。マイナーな国の通貨はそれからさらに現地通貨にする為の為替手数料がかかる。
ゆうちょで国際送金 手続きに必要なもの
- 住所あて送金
-
- 国際送金請求書兼告知書(住所あて送金用)
- 本人確認書類(送金人及び告知者)
- マイナンバーが記載されている書類(告知者)
- 口座あて送金
-
- 国際送金請求書兼告知書(口座あて送金用)
- 本人確認書類(送金人及び告知者)
- マイナンバーが記載されている書類(告知者)
- 口座間送金
-
- 国際郵便振替請求書(口座間送金用)
- 総合口座通帳またはキャッシュカード
- 印鑑
- 本人確認書類(取引時確認未済の口座の場合のみ)
- マイナンバーが記載されている書類(マイナンバー登録未済の口座の場合のみ)
ゆうちょ海外送金 まとめ
送金可能な国は、ほぼ全世界に送金できるが、米ドルやユーロといったメイン通貨での受け取りになる。取り扱い通貨や住所あて送金も取り扱い国が少ないのが、ゆーちょの欠点でもある。
住所あて送金の換金は、国・銀行によっては為替証書を換金しづらい問題もあるらしいいので注意が必要です。
ゆうちょ海外送金方法のまとめ
評価 | 項目 | 詳細 |
---|---|---|
送金方法 |
住所宛て送金、口座あて送金/口座間送金がある。中でも他行にない住所宛て送金は、ゆうちょ独自の送金方法といえる。 |
|
4.0 | 手軽さ |
住所あて送金は、送金者が口座を所有してなくても、ゆうちょ窓口で手軽に海外送金可能であること。但し住所あて送金を利用できない国も多い。 |
3.0 | 利便性 |
窓口でそのつど手続きをする必要がある。ゆうちょダイレクからネット振込は出来ない。海外での急なお金の送金には速効性はあるが、定期的の毎月振り込むような送金には不向きである。 |
4.5 | 送金可能国 |
189ヶ国 |
2.0 | 取り扱い通貨 |
7通貨 |
2.0 | 口座送金日数 |
4日~6日 |
1.0 | 住所あて送金日数 |
5日~10日 |
ゆうちょ海外送金 基本手数料とそれ以外にかかる手数料のまとめ
評価 | 手数料名 | 詳細 |
---|---|---|
5.0 | 基本手数料のわかりやすさ |
国、送金金額問わずに基本料一律2,500円 |
1.0 | その他手数料のわかりやすさ |
口座あて送金/口座間送金は、仲介手数料の無料・有料は、国によって異なる。口座登記料は、送金先によって徴収されるされないは、ゆうちょも不明。マイナー通貨の場合は、基本通貨為替手数料と現地通貨の為替手数料の計2回為替手数料がかかる。 |
3.0 | 手数料の安さ |
送金国と送金額によって変わる。取り扱い通貨での送金で金額が高額ならお得、少額なら割高、高額ならお得といったところ。 |
住所あて送金に向いている・向いてない送金目的
住所あて送金に向いている送金
- 住所あて送金を利用できる国。
- 受け取り側が口座を持っていない。(海外留学生・海外旅行者・短期海外滞在者向け)
- 急な海外送金が必要なとき。銀行や資金移動会社は、前もって手続きの必要があるので、開設まで日にちがかかるが、ゆうちょは窓口でその日に送金できる。
- 定期的な海外送金がなく、一時的な海外送金。
- 高額な海外送金する場合。
- 家族、友人への送金向け。
- 取り扱い通貨そのまま利用可能な国への送金。
- 急を要さない送金。いっけん上記と矛盾してるが、証書が届くのが5日~10日かかるので特に急がない送金向け。
住所あて送金に向いてない送金
- 住所あて送金を利用できない国。
- 受取人の住所がない。住所がわからない。
- 少額送金。
- 受取人にはやく受け取ってもらいたい。
- 受取人との関係が親しくない。(海外ショップや海外ークションの決済)
- 取り扱い通貨を現地通貨に両替する必要がある場合。
口座あて送金/口座間送金に向いている・向いてない送金目的
口座あて送金/口座間送金に向いている送金
- 受け取り側が口座を持っている。(現地人・中期長期海外滞在者向け)
- 急な海外送金が必要なとき。銀行や資金移動会社は、前もって手続きの必要があるので、開設まで日にちがかかるが、ゆうちょの通帳があれば窓口でその日に送金できる。
- 定期的な海外送金がなく、一時的な海外送金。
- 高額な海外送金する場合。
- 家族、友人への送金向け。
- 取り扱い通貨そのまま利用可能な国への送金。
口座あて送金/口座間送金に向いてない送金
- 受取人に口座がない。
- 少額送金。
- 仲買手数料や口座登記料が不明なので、きっちりとした金額を送らなければならない場合。(海外ショップや海外ークションの決済)
- 取り扱い通貨を現地通貨に両替する必要がある場合。